ギリシャには、ユネスコの世界遺産に登録されている遺跡が、全部で16あります。
この数は、他の国々と比較しても群を抜いています。
ギリシャを訪れる方々のなかには、その歴史ある世界遺産を訪れることを目的としている方々が多いのではないでしょうか?ギリシャの壮大な歴史を肌で感じるために、その1つの手がかりとして世界遺産をひとつ、ひとつ訪れるのはきっと有意義な旅となるでしょう。
ユネスコに登録されているギリシャの世界遺産は、全部で17。
そのうち、文化遺産は15件、自然遺産は0件、複合遺産は2件です:
★文化遺産
バッセのアポロ・エピクリウス神殿 - (1986年)
デルフィの考古遺跡 - (1987年)
アテネのアクロポリス(パルテノン神殿) - (1987年)
テッサロニキの初期キリスト教とビザンティン様式の建造物群 - (1988年)
エピダウロスの考古遺跡 - (1988年)
ロードスの中世都市 - (1988年)
ミストラス(ミストラ) - (1989年)
オリンピアの考古遺跡 - (1989年)
デロス島 - (1990年)
ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院 - (1990年)
サモス島のピタゴリオンとヘライオン - (1992年)
ヴェルギナの考古遺跡 - (1996年)
ミケーネとティリンスの考古遺跡群 - (1999年)
神学者聖ヨハネ修道院と黙示録の洞窟を含むパトモス島の歴史地区 (ホーラ) - (1999年)
ケルキラ歴史地区(コルフ歴史地区)-(2007年)
★自然遺産
なし
★複合遺産
アトス山 - (1988年)
メテオラ - (1988年)
自然遺産がないのがちょっと寂しいですね。
でも、実際、訪れてみるとその紺碧のエーゲ海や、まるで綺羅星のように浮かぶ島々は本当に感動します。
夏の燦燦と注ぐ太陽のもとで訪れるのもよし、冬のぴりりとした木枯らしのなかの静かな波もまた一見の価値があります。
是非、年間を通して・・・できれば、一生のうちに何度も?訪れてみたいですね! 冬の地中海は海の幸も美味しいですよ!!
ギリシャ本土のほぼ中央には、2000m級の山々が連なっています。
ピンドス山脈です。
そこから、古代においてはペーネイオスと呼ばれた、ピニオス川が流れます。
そしてテッサリア平原に達したところに、突然現れる奇岩群、それがメテオラです。
ユネスコの複合遺産に登録されています。
平原を背景に「岩の塔」がそびえ立つその光景は、見るものを圧倒します。
低いものでも20~30m、高いものになると400mもあります。
しかもこれらの頂上には、幾つもの修道院が建っているのです。
今世紀初頭まで階段どころか、ハシゴさえもなかったこの岩山にどうして?と首をかしげたくなります。
シーズン中には1日におよそ2000人もの観光客が訪れます。
しかしここは、現在でも敬虔な修道士や尼僧たちが昔と変わらぬ共同生活を営む聖なる地なのです。
メテオラとは、「空中につりあげられた」という意味です。
ギリシャ語で「空中」を意味する「メテオロス」という言葉に由来しています。
現在メテオラには5つの修道院がその活動を続けていますが、最盛期の15世紀から16世紀にかけてはその数は24にも達したといわれます。
歴代の国王の保護を受け、ギリシャ正教の聖地として発展してきたのです。
しかしその後、修道士の数の減少から今の5つのなったのです。
現在も活動中の修道院:
●メガロ・メテイロン修道院(メタモルフォシス修道院)
●ヴァルラーム修道院
●アギア・トリアダ修道院
●アギオス・ステファノス修道院
●ルサノス修道院
●アギオス・ニコラオス修道院
ギリシャの複合遺産 メテオラへ観光の拠点となるのは、人口1万2000人ほどの町、カランバカです。
世界遺産を訪れるときには、それを守り、受け継いできた町、村、そして地元の人びとの暮らしも是非、目にし、できることなら自分の足でゆっくりと歩いてみたいものです。
カランバカは、こぢんまりとした小さな町です。
これといった見どころはないかもしれませんが、村のメインストリートであるトリカロン通りとブラハバ通りでは、毎週金曜日に朝市が開かれ、野菜や果物、衣類などが道路いっぱいに並びます。
素敵なレースのテーブルクロスなど、思わぬ掘り出しものに出会うことも! このトリカロン通りとブラハバ通りが交差するところからメテオラ行きのバスが出るバス停があるのです。
また、敬虔な修道士たちが共同生活を営むメテオラを支える町だけあって、町にもすばらしい教会があります。
11世紀のビザンティン教会です。
岩山の麓にあります。
村ではいちばん古いものです。
教会内部の壁画はほとんど消えてしまっていますが、そこがまたしみじみとした情緒をかもし出しています。
祈りを告げる鐘の音が村に響き渡る頃、お供え物を手にした女性たちが次々と教会に集まってきます。
教会の奥にある納骨堂にお供えするためでしょう。
お供え物は、コリバ。
干しぶどうや胡桃の入った、シナモンの香りがするお菓子です。
その他、クッキーなども添えられます。
トリカロン通りにあるセントラル広場では、夏なら夜の9時ごろまで人びとが集い、おしゃべりに興じています。
トリカロン通りには、書店やパン屋さんがあります。
少し横道に入れば、バーも数軒並んでいます。
カフェニオン(カフェ)のテラス席でお茶を楽しみのもよし、タベルナ(レストラン)でギリシャ料理に舌鼓を打つもよし!
カランバカには、アテネから国鉄の直行列車が出ています。
アテネのラリッサ駅からです。
ただし、所要時間が5時間かかります。
ただし、ギリシャでは長距離バス(KTEK)が発達しているのでバスがお勧めです。
メテオラを訪れたら、是非、カランパカで一泊してゆっくりとその村の人たちの日常に触れてみてください。
朝陽、夕陽に映える岩山はまた格別ですよ!
メテオラの奇石群を見ていると、いったいどうしてこのようなものが誕生したのだろうか、と不思議な気持ちになってしまいます。
そのなぞは、今もって解明されていません。
水の浸食作用か、風食作用ではないか、というのが有力な説ですが、紀元前後にギリシャの各地を旅し、このメテオラについてもその環境を書き記しているメトラボンとリビィは、この奇石群には触れていません。
ということはこのような圧倒せんばかりの風景は当時はまだ存在していなかったのでしょうか?
メテオラに人が住み始めたのは、9世紀ごろからといわれています。
下界との生活を断ち切り、敬虔な信仰生活に入るためには、このような絶境で神との交信を求めることが必要だったのかもしれません。
14世紀には、セルビア人がテッサリア地方へ侵入し、修道士たちはこのメテオラで共同生活を始めました。
そして1356年、アトス山から聖アナティオスが移住してきて、ここに最初の修道院、メガロ・メテオロンを建設しました。
これをきっかけとして最盛期の15世紀から16世紀には24もの修道院が建てられたのです。
今でこそ、観光客で賑わい、ふもとの町カランバカのタウンホール広場前からは隣町のカストラキ経由でバスも出ています。
また現在も活動中の5つの修道院をすべて回ってくれるというタクシーもあります。
しかし、今世紀はじめまで、会談もハシゴもなく、あるのは滑車からつるした網袋だけでした。
それに「つりあげられて」下界から人間や食料など生活物資を運んだのです。
「空中につりあげられた」という意味の「メテオラ」。
まさに、その通り、空中に浮遊しているような姿です。
ギリシャの複合遺産、メテオラには、全盛期には24もの修道院がありましたが、現在では修道士の数が減り、次の5つの修道院のみが活動を続け、修道士や尼僧たちが共同生活を続けています。
メテオラへ行くには、そのふもとの村カランバカのタウンホール広場前から、隣町のカストラキ経由でメテオラ行きのバスが出ています。
バスはメテオラの修道院のなかでいちばん北にある、「メガ・メテオロン修道院」へ着きます。
途中、カランバカからカストラキの村を過ぎて、左側には、小さな修道院が見えます。
先の5つの修道院とは別ですが、ここも素朴な魅力があります。
坂道がかなりハードで、まさに岩にへばりついているといった感じですが、時間がある人は、覗いてみるといいかもしれません。
メガ・メテオロン修道院から他の修道院へ行くには、ひたすら自分の足で歩くか、レンタバイク、レンタカー、あるいはタクシーをチャーターするしかありません!ちなみにタクシーをチャーターした場合、すべての修道院をタクシーで回ると2〜3時間です。
お勧めはやっぱり自分の足で!時間と体力をしっかり準備し、かつ早起きして回ってください。
メガ・テオロン修道院は、メタモルフォシス修道院とも呼ばれています。
メタモルフォシスとは、「救世主の変容」を意味し、メテオラ最大の修道院です。
「幅広の岩」を意味するプラティ・リトスの上にあり、高さは534m。
まさに巨大です。
メガロ・メデオロン修道院から歩いて5分もかからないところにあるのが、ヴァルラアム修道院です。
フランゴス・カテラノスによる16世紀のフレスコ画が残る、とてもキレイな修道院です。
ここからはカストラキの町がはっきりと見渡せます。
ヴァルラアム修道院から少し下がると、小さな尼僧院、ルサノス修道院があります。
現在の修道院は1545年の創立で、垂直に切り立った岩の上に三層建ての修道院の建物が建っています。
1950年以降は、女子修道院となっています。
生活観が溢れた修道院です。
そこから最初にのぼってきた道とは反対の近道を行き、アギア・トリアダ修道院とアギオス・ステファノス修道院へ向かうとよいでしょう。
少し行くと、ルサノス修道院とこれから向かう2つの修道院の3つが一堂に見渡せる岩場に到着します。
ここからの眺めは最高です!きっと何時間もそこに座っていたいと思うほどですよ。
さらにそこから40分ほど歩くと、まずアギオス・ステファノス修道院に出ます。
教会の木彫りの壁が美しい修道院です。
ここからはカランバカの村の素晴らしい眺めが楽しめます。
巡礼者の施設も整い、広い修道院です。
そして最後は、アギア・トリアダ修道院です。
カランバカへはここからトレッキングコースがあります。
ふもとのカランバカまでたどり着けば、11世紀のビザンティン教会が向かえてくれます。
ギリシャの遺跡をめぐるのはある意味体力勝負です!がんばって体力をつけて臨みましょう。
ギリシャ料理は、豪華な味付けというよりも地中海でとれた新鮮な魚介と、さんさんと降り注ぐ太陽の恵みである野菜や果物の素材の味を大切にする・・・決して妥協を許さない素朴で、正直な? 料理といえるかもしれません。
素材の持ち味を生かす、と言う意味では日本料理と共通するものがあります。
地中海料理の一種とはいえ、近代にオスマン帝国の支配領となった歴史の影響か、イタリアや南フランスよりも、どちらかというとトルコ料理と共通する点が多いようです。
その最たる点は、やはりオリーブ・オイルにあります。
ギリシャの国民一人当たりのオリーブ・オイル消費量は、約20クォート・・・1クォート=訳946mlですから、18920mlということになります。
これは世界一です。
こう聞くと、さぞかし脂っこいのでは?と思うかもしれません。
しかし、そのあぶらっこさとバランスととるためでしょうか? トマトの酸味の活かし方が抜群なのです。
オリーブ・オイルの芳醇な香りとトマトの酸味が、地中海の新鮮なイカやたこと絡み合い、すっきりとした爽やかさが口いっぱいに広がります・・・ワインがますます美味しくなりますよ!
また、ギリシャでは、オリーブ・オイルだけでなく、オリーブの実が料理のさまざまなところで登場します。
日本で言うと、梅干のような存在といったらいいでしょうか?ギリシャの市場、アゴラ、では、人びとがオリーブの実のピクルスをキロ単位で購入していきます。
ギリシャの伝統的な料理を出す料理店を「タベルナ」といいます。
レストランというよりも気軽な「食堂」といったらいいでしょうか。
人びとの生活に密着し、夏には夜、9時、10時まで、人びとが楽しそうにタベルナでおしゃべりに興じている姿をみることができます。
テーブルを覗いてみると・・・サラダにオリーブの実のピクルス、それにパンとイカのから揚げ・・・そしてもちろんワイン!美味しそうに並んでいます。
小さな町や村のタベルナや、アパートの中庭やバルコニーでは、椅子やテーブルと持ち出して夜が更けるまで食事を楽しむ! これがギリシャ流食事の楽しみ方です。
ギリシャの代表的な料理はいずれも新鮮な魚介とたっぷりのオリーブ・オイル、そしてトマトの爽やかな酸味が利いた料理です。
●スブラキ・・・肉の串焼きといった感じでしょうか。
見た感じは、焼き鳥に似ています。
スブラキは、魚と肉の両方があります。
どちらも鉄串に刺してグリルします。
白身の魚や牛、豚、それにマトンを用います。
ギリシャでは、ギリシャ正教会の戒律で長い間肉食が禁じられてきた影響でしょうか、かつてはあまりお肉料理が盛んではありませんでした。
塩と胡椒のみのシンプルな味付けのスブラキは香ばしく・・・特にギリシャのマトンは、臭みがほとんどありませんので、羊は・・・と、ちょっぴり抵抗がある方も是非、TRYしてください。
最近のタベルナ(ギリシャの気さく食堂、レストラン)では、ガスで焼くことが多いようですが、やはり昔ながらの炭火焼のパリッとした食感は最高です! ギリシャでは、鉄道の売店や車内販売でもスブラキは一般的で、手軽なファーストフードとして親しまれています。
タベルナでは、スブラキにフライドポテト、レモン、ちょっとした生野菜が添えられて出されます。
●ギロ・・・肉の塊をそのまま炭火であぶったものです。
それを端から薄く削ぎ切りにしていただきます。
ピタといって、クレープの皮のようなものにギロを包んでブランチやランチにいただきます。
「ギロ・ピタ」と呼ばれています。
アテネの町を散策しながら、片手に「ギロ・ピタ」!
旅のお供にぴったりの味です!
デルフィは、アテネから北西へ約170km行った町です。
アポロンの神託が行われた聖域です。
神託とは、神の「お告げ」です。
この神託をもとに個人も、そして国家までもが、国の大事を決定していたのです。
古代ギリシャ宗教の中心地として栄えたこの地は、今も確かに聖域としての神々しさをかもし出しています。
パルナッソス連山の懐に抱かれ、眼下にはオリーブ畑が広がります。
そして遠くにはコリンティアコス湾を望みます。
このデルフィは、「世界のヘソ(中心)」(オンファロス)と呼ばれてきました。
古代、ギリシャ人は、地球を平らな円盤状のものであると信じていました。
そして自分たちの住む国はその中央であり、その中心はデルフィにあると考えたのです。
この「世界のヘソ」、オンファロスは、寺社の鐘型をした大理石で、デルフィの中心神殿であるアポロン神殿に安置されていたのです。
現在、デルフィイを訪れた方は、デルフィ博物館の二階入り口のその姿を見ることができます。
デルフィへは、アテネのリオンシオン・バスターミナルからバスが出ています。
所要時間は3時間ほどです。
鉄道を使っていくことも可能ですが、乗り換えがあるのでクテルのバスか、あるいは観光バスのほうが便利でしょう。
また、そのほか、メテオラの修道院(ここも世界遺産です)で知られるカランバカからはトリカラ経由でデルフィへ入るバス経路もあります。
所要時間は5時間ほどです。
アテネから日帰りでも観光できるでしょうが、時間をとって、世界遺産を支えるこの小さな町を是非、ゆっくり散策してほしいです。
テーベ(テーバイ)を抜け、デルフィにいたる自動車道は山道を縫うように進んでいきます。
そのはるか下、静寂に包まれた谷底に三筋が交差するがにあります。
ここが、オイディプスが父ライオスを殺害した伝説の「三叉路」です。
今もどことなく妖艶な雰囲気が漂うこの地にまつわる伝説、「オイディプス」伝説とは、どのようなものなのでしょうか。
テーベの王ライオスは、デルフィの神託により、「わが子に殺される」と警告されていました。
そのため彼は、生まれたわが子の両脚に釘を打ち、キタイロン山中に捨てさせたのです。
彼は、羊飼いに拾われ、コリントスの王のもとで育てられました。
彼の両足は釘を打たれた傷で腫れ上がっていました。
そのため彼は「オイディプス」つまり、「腫れた足」と呼ばれることになったのです。
成長したオイディプスは自分の出生の謎を知ろうと、デルフィを訪れました。
そのときに下された神託が「父を殺し母と交わる」というものだったのです。
彼はショックを胸にデルフィをあとにしました。
ところがその道中で、デルフィに向かう老人と口論になり、その老人を殺してしまったのです。
その老人こそが、彼の父ライオスでした。
しかしオイディプスはそれを知りませんでした。
当時、テーベでは、怪物のスフィンクスに悩まされていました。
怪物は旅人に謎をかけ、それに答えられないと旅人を殺してしまったのです。
この怪物の謎を解き、テーベを救ったのが、そこを通りかかったオイディプスです。
彼はテーベの王として迎えられ、王妃イオカステと結婚します。
しかし、彼女こそ、オイディプスの実の母親だったのです。
つまり、デルフィの神託「父を殺し母と交わる」は真実となってしまったのです。
母と息子は交わり、子が生まれました。
しかしその後、母イオカステは羊飼いの証言で真実を知り自殺しました。
またオイディプスは自ら両目をえぐり、盲目となったのです。
山の斜面にへばりつくような町、デルフィを訪れたら、そんな伝説をふっと思い出してみてください。
アテネ観光の中心、シンタグマ広場からオモニア広場にかけてはスタティヴ通りとパネピスティウ通りというメインストリートで結ばれています。
途中には、スターバックスがあります。
オモニア広場にはマクドナルドもあります。
でも、せっかくギリシャを訪れたのですから、ギリシャならではのファーストフードも体験してみましょう。
オモニア広場近くのドロー通りの両側には、幾つもの店が軒を並べ、カバブやシシカバブ、チキンが店頭で香ばしく焼かれています。
店の隅では逆三角形の肉の塊・・・ギロが目を引き、空腹を誘います。
厚めにクレープ、といった感じのパン、ピタに、トマトやオニオンのスライスを挟み、ギロからそいだお肉を包んで食べるのが、ギリシャ風。
注文すれば店員さんがすぐに肉をそいで作ってくれます。
串刺しのお肉、スブラキもピタに挟んで食べるとボリュームたっぷりのランチとなります。
店頭に並んだもののなから、注文したいものを指させばokです。
それらをテイクアウトしながらゆっくりと町を眺めてみてください。
きっと、貴重な旅の思い出になります。
美味しいお店の見分け方は、人が多く入っているか、並んで待っているか、でしょう。
ちなみに、ギリシャのタベルナでは、テーブルにクロスが掛かっています。
このクロスが紙で、お客さんが席を立つとそのままクロスを丸めて片付けるというものです。
一方、ちょっと高級な?レストランでは、布クロスがきちんと?かかっています。
お財布と相談しながら、ちょっとテーブルクロスを覗いて食事を楽しんでください。
日本とほぼ変わらない寒さのギリシャの冬。
でも、からりと乾燥していることから意外に快適に過ごせます。
夏のギリシャでクルージングを楽しむのもよし、冬のギリシャで雪の聖なるイベントを楽しむのもまたいいのではないでしょうか。
ギリシャの冬のイベントで注目したいのは、聖バシリス記念日です。
ギリシャでは華やかに年越しをします。
子どもたちが、クリスマスキャロル「カランダ」を歌います。
そして年が明けると、部屋の明かりが落とされ、屋外ではクラクションが盛大に鳴り響くのです。
お祝いの言葉が交わされます。
そして迎える新年! ギリシャでは元旦はバシリスの記念日です。
バシリスはビザンチン時代の聖人のひとりです。
したがってこの新年には、「バシロピタ」と呼ばれるギリシャ独特の新年のケーキが用意されます。
実は、このケーキ、中にあらかじめコインが入れられているのです。
そして切り分けられたときにそのコインが入った1切れに当たった人はその1年間、幸せになれると信じられています。
冬のギリシャは、海が荒れることも多くパッケージツアーにはちょっぴり不向きかもしれません。
しかし、だからこそのメリットもあります。
魚介類が年間を通していちばん美味しい季節を迎えるのです。
ただし・・・個人旅行の人に注意していただきたいのは・・・かなりお値段が張ることもあるのです。
ロブスターなど、是非、楽しんでいただきたいですが、「時価」にはくれぐれも注意です! お会計のときになって「目が点!」というのは、世界どこでも共通しています・・・。
ギリシャでは、クリスマスの日には、ギリシャ独特のケーキ「クリストプソモ」や、やはり独特の素朴なクッキー「メロマカロナ」が焼かれるが一般的です。
しかし、地方によってはギリシャ独特のクリスマスケーキを作るところもあります。
りんごやオレンジなどのフルーツに、ナッツが飾られ、オリーブの枝葉あしらわれます。
そしてこのクリスマスケーキを食べるのが、主顕現祭(テオファニア)です。
ケーキは、この日までお預けで、飾っておかれるのです。
テオファニアとは、キリストがヨルダン川で洗礼を受けたという記念日です。
海の水さえ甘く飲める、といわれ、水にちなんだ催しが行われます。
ギリシャ正教の司祭が十字架を海や湖、川に投げ入れ、それを拾おうと、若者が次々と冷たい水のなかで飛び込むさまは圧巻です! この十字架を取るとその年、幸せになれるというのです。
特にアテネの近くの港町、ピレウスのテオファニアの催しは有名です。
港に十字架が投げ込まれると港に集まった船が一斉に汽笛を鳴らし祝福します。
冬のエーゲ海は荒れることも多く、しんみりしてしまいがちです。
でも、だからこそ、盛大に盛り上がる冬のイベントを是非、楽しんでほしいと思います。
ホテルも割安になります。
他の観光客でごったがえすこともなく、じっくりと博物館や遺跡をめぐってみてはどうでしょう?きっと夏にはない、ギリシャの素顔が見えてくるのではないでしょうか。
あまり知られていませんが、1月から2月にはカーニバルも行われます。
現在では宗教色が薄れ、歌と踊りの祭典となりつつあります。
仮装パレードが中心です。
ワインといえば? ボージョレヌーボーなど、フランスを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし・・・ヨーロッパで最初にワインが作られたおは、ギリシャだということをご存知でした? 地中海に浮かぶ島、クレタ島では、紀元前3000年頃からすでにワイン造りが盛んだったというから驚きですよね
昔、ブドウの収穫とワインの仕込みは、足腰が立たなくなるほどの重労働だったそうです。
仕込みの時期になると、毎日ブドウ踏みに追われていたようです。
そのため仕込みがすべて完了したときには、お祝いにお祭りが開かれました。
酒の神、ディオニソス(バッカス)に感謝するお祭りです。
歌って、踊って、お互いの労をねぎらったのです。
当時から随分と年月を経た今でも、各地でワイン祭りがおこなわれています。
ディオニソスは、ギリシャ神話にも登場するワインの神様で、ヨーロッパ芸術全体にも大きな影響を与えています。
ワイン造りの初期の頃のワインは、アルコール濃度が高く、人びとは水割りにして飲んでいたと伝えられています。
またすでに防腐剤の利用や砂糖の添加という技術も知っており、ワインの輸出や運搬も行われていたといいます。
輸出はワインの製品だけに留まらず、ブドウの栽培法や醸造法にまで及んだといいます。
こうしてローマ時代にギリシャからドイツ、フランス、スペインへとワイン造りが広まっていったのです。
ワイナリーツアーというものも行われています。
夏のワイン・フェスティバルに訪れるのも楽しいでしょう。
ワイナリーを訪れる方は、予め予約を入れておかれることをお勧めします。
ギリシャのサロニコス湾は、アテネのあるアッティカ半島とペロポネソス半島に囲まれた湾です。
サロニコス湾に浮かぶ島々を総称してアルゴサロニコス諸島といいます。
サロニコス湾の3つの島々を回る典型的な1日エーゲ海クルーズを紹介します。
まずは、アテネから近いピレウス港へ、更にトロカデロ港からポロス島へ向けて8時30分にします。
最初は、ポロス島へ向かいます。
ポロス島へは10時15分に到着です。
ポロス島へ着いたら1時間ほど、散策。
その後、ポロス島を11時15分に出航し、次はイドラ島へ向かいます。
イドラ島へは、12時30分に到着です。
そして14時15分にイドラ島を出航し、エギナ島へ向かいます。
エギナ島へは、16時に到着。
ここでは松林に覆われたアフェア神殿も含め、島を探索してください。
その後、18時にエギナ島を出航し、ピレウス港へ戻ります。
ピレウス港へは、19時に到着です。
これは一般的な日程です。
昼食は船内ではギリシャ料理のセットをいただくことができます。
船内では、日本人スタッフが常駐していることが多く(たとえば、エピロティキ・イドライキ社主催)、乗船から降船までお手伝いしてくれるでしょう。
また、冬場は天候が優れないことが多く、その場合は船が欠航してしまいます。
そういう場合は、残念ですが、陸地でたとえばアクロポリス博物館、アゴラ博物館、国立考古学博物館を訪れ、スニオン岬を観光してみてはどうでしょう?夏ならば、天候も良い日が多く、楽しいクルーズがほぼ?確実に楽しめると思いますが、冬など万が一、雨で欠航となってしまっても、スニオン岬など、楽しい思い出を作ってくださいね。
ギリシャでは、紀元前7世紀ごろからワインの積極的な輸出がおこなわれていました。
そのとき輸送に使われたのが、アンフォラというワイン容器です。
山羊の革袋です。
そして、このアンフォラを密封するために使われたのが、粘着力の強い、松ヤニでした。
現在、ギリシャでは白、赤、ロゼのほかに、レツィーナという独特のワインが有名です。
松ヤニの香りがするワインです。
アンフォラから溶け出した松ヤニがワインに溶け出し、このワインを生んだといわれています。
少々?癖がありますが、ギリシャの人びとにとってはなくてはならないワインです。
その他、ギリシャならではのお酒として有名なのが、「ウゾ」です。
アニス
(セリ)という香草の香りが強い、食前酒です。
ワインを作ったあとのブドウのしぼりかすから造ります。
生では口のなかが火を噴いたように熱くなるお酒です。
そのため「ギリシャの火酒」と呼ばれています。
その他にはやはり食前酒の「チプロ」も有名。
ウゾと製法は同じですが、アニスは入っていません。
ギリシャのお酒のおつまみには、真っ白な山羊のチーズ、フェタが最高です。
こってりとしたギリシャ特有のチーズです。
ギリシャサラダを注文するとオリーブや他の季節の生野菜といっしょについてきます。
また、チーズを揚げたサガナキもなかなかですよ! お客さんに出す際に、ワインを一振りし、火をつけてもってくるというおしゃれな演出をしてくれるタベルナ(ギリシャの食堂)もあります。
ギリシャを訪れた人たちは、その数々の遺跡だけではなく、ギリシャを取り囲むエーゲ海、イオニア海の紺碧の海に魅了されることでしょう。
遺跡めぐりと並んで、クルーズはギリシャ旅行のお勧めの旅のスタイルのひとつです。
限られた日程のなかで典型的なクルーズライフを楽しめる、と気なのが、サロニコス湾のエギナ、ポロス、イドラの3島をめぐる1日ミニクルーズです。
アテナの近郊の港から早朝に出発します。
サロニコス湾では季節に関係なく、1年中、いくつかの船会社が毎日クルーズを運航しています。
ポロス島は小さな景勝地です。
イドラ島はボートとロバのみが交通機関という情緒溢れる島、さらにエギナ島は、古代遺跡、アフェア神殿が残る島です。
美しい自然、神話や伝説の舞台となった島じまをエーゲ海の美しさと共にじっくり堪能してください。
その他、クレタ島からサントリーニ島へのクルーズやアトス山をめぐる1日クルーズもありますが、こちらは5月から10月まで、週に3便あるいは毎日1便ですので、事前にスケジュールを調整する必要があります。
また、日程に余裕がある場合は、ミコノス島やロドス島、クレタ島などを組み合わせた3~4日のクルーズもいいでしょう。
3月から11月まで運航しています。
3日間クルーズは、たいてい金曜日出発、月曜日の朝に寄港します。
また4日間クルーズは、月曜出発、金曜朝寄港というコースが多いでしょう。
その他にも、ギリシャとトルコ、イタリア、エジプトなどを組み合わせた7日間クルーズなどがあります。
こちらも3月中旬から11月中旬まで運航しています。
ギリシャのポロス島は東西10kmに満たない、人口約4000人のちいさな島です。
アテナのあるアッティカ半島とぺロソネス半島に囲まれたサロニコス湾に浮かぶ島々、サロニコス諸島のなかでも最もペロソネス半島に近い島です。
対岸には、ペロソネス半島のガラタの町が見えるほどの近さです。
アッティカ半島のピレウス港からは、フェリーで所要時間約2時間半ほどです。
このポロス島は、実際には、カラヴリアとスフェリアというさらに小さな2つの島が、小さな橋で結ばれています。
オリーブと松の緑に覆われ、丘には一面に白やオレンジ色をした屋根が見えます。
まるで張り付いているかのようです。
静かな港町は、ゆっくりと旅をしたい人にはもってこいです。
船は、ペロソネス半島とポリス島の間にある狭い海峡を通ってポロス港に入ります。
島の中心は、港町ポリス・タウンです。
港前広場は島いちばんの繁華街?ハトの像の近くには、ホテルやお土産屋さんが軒を連ねます。
ビーチはここから4kmほどいったところです。
港から北へ向かって15分ほど歩くと、小さな橋に出ます。
ここを渡ってさらに20分ほどいくと、ポセイドン神殿があります。
ただし、エギナ島のアフェア神殿のように何らかの遺跡が残っているわけではありません。
また、ビザンティン時代の宗教壁画が残るゾードホス・ビギ修道院を訪れるのもいいでしょう。
ハトの像がある近くのホテルの1つ、セブン・ブラザーズは、1階がレストランになっていて月曜日と金曜日はブズキ音楽のダンスナイトが催されます。
ポロス島に宿泊する人は、ダンスナイトを楽しむのもいいかもしれません。
ギリシャの楽しい思い出になると思います。